大音千手堂(長浜市)

Pocket

  • 大音千手堂(長浜市木之本町)

湖北地方の木之本町には賤ヶ岳があり、天正十一年に羽柴秀吉と柴田勝家が覇権を争った「賤ヶ岳の戦い」の地として有名。現在は国定公園となり、リフトも整備され観光地となっている。その賤ヶ岳の麓に位置する大音の里は「琴糸の里」と呼ばれる。
湖北地方では養蚕が盛んで、その最盛期は明治後期という。大音の里は、湖北の養蚕業の中でも特に評価が高く、琴や三味線などの邦楽器で使う楽器糸に使われ、生糸の糸取りが主要産業とされていた。それは賤ヶ岳の麓から湧き出る澄んだ水に寄るのだろうか、大音の里を歩くと、木之本辺りではあまり見かけることのない石積みのされた立派な家屋が目立つ。
その大音に一校だけある伊香具小学校の真裏に小さなお堂がある。 江州伊香三十三所観音巡礼の札所でもある千手堂だ。言い伝えによると兵火を逃れる為に本尊の千手観音を川に沈めたが、その後、行方知れずとなり若狭から現在の本尊である千手観音像を購入し本尊としたという。そして、行方知れずであった旧本尊は今は川道にある千手院の秘仏本尊(2012年11月ご開帳)と伝わる。
現在の本尊は真っ黒な躰に赤い口元が特徴的でふっくらとした母親のような温かさが伝わる。その赤く塗られた口元がまるで母親の化粧をした姿のように思えてならない。このお堂は小学校を見下ろす位置にあり、この日もグラウンドで数人の児童が遊んでいた。千手観音は糸取りが盛んな時代から、こうして子供たちを見守り続けてきたのだろうか。


  • 名称:明音山 大音千手堂(みょうおんざん おおとせんじゅどう)
  • 宗派:–
  • 札所:伊香三十三所観音霊場第17番札所
  • 本尊:千手観音立像
  • 本尊について:木造、彫眼
  • 公開:要予約
  • その他の仏像:–
  • 住所:滋賀県長浜市木之本町大音
  • 電話番号:0749-82-5909(奥びわ湖観光協会)
  • 公共交通機関:
  • 車:北陸自動車道「木之本」ICから約8分
  • 駐車場:アリ
  • 拝観料:志納
  • 拝観時間:要予約
  • 定休日:–
  • 拝観時間の目安:20分~40分
  • 拝観環境:本尊は厨子に入っているが、間近で拝見することが出来る。
  • 備考:場所が分かりづらいかもしれないが、伊香具小学校の真裏にあたる。
  • HP:ナシ
  • 周辺おすすめ寺院:

MAP—
35°30’00.1″N 136°11’51.0″E