惣持寺(長尾護国寺 米原市)

Pocket

  • 惣持寺 長尾護国寺(米原市)

伊吹山の西麓にある大久保という集落に武装形の平安古像が安置されている。滋賀県側からならば姉川を遡るように進むと山深い奥地にある。奥伊吹スキー場への道といえば、この辺りの人ならピンと来るかもしれない。
かつて伊吹山は荒ぶる神の坐す深山として記録されており、荒ぶる神の見えない大きな力がこの山を山岳信仰の聖地とさせた。
仁寿年間(851~854)に奈良元興寺の僧三修が、長尾寺、太平寺、観音寺、弥高寺の4か寺をくるめて伊吹山四大護国寺を創建した。その後は織田軍などの度重なる兵火にあい四十九あった僧坊は全焼した。その後、復興を遂げるのだが明治九年にこの村一帯が火事に襲われる悲劇に見舞われる。
しかし、山の奥にある毘沙門堂に祀られていた天部形立像とその御前立である毘沙門天立像は距離が離れていたために火災から逃れることができた。現在は寺号を「惣持寺」と変え本尊は阿弥陀三尊となっているが、長尾寺の歴史を伝えるこの二躰の古像は長尾護国寺の歴史を伝える仏像として本堂の先にある毘沙門堂にお祀りされている。
天部形立像は、像高181.5cmとやや背が高めで異形ともいえる忿怒相で、目を見開き口を開けて外敵を威嚇するかのような表情をしている。 恐らく毘沙門天なのであろうが、その姿は武装神像のようでもある。伊吹の荒ぶる神を抑える存在として祀られていたのだろうか。


  • 名称:伊吹山 惣持寺(長尾護国寺)(いぶきさん そうじじ(ながおごこくじ))
  • 宗派:真言宗
  • 札所:近江湖北二十七名刹霊場8番札所、びわ湖百八霊場34番札所
  • 本尊:阿弥陀三尊
  • 本尊について:–
  • 公開:公開
  • その他の仏像:天部形立像、平安時代前期、一木造、古色、彫眼、高さ181.5cm、毘沙門堂本尊
    毘沙門天立像、平安時代藤原期、一木造、古色、彫眼、高さ167cm、県指定文化財、毘沙門堂
    ほか多数
  • 住所:滋賀県米原市大久保1104
  • 電話番号:0749-58-1141
  • 公共交通機関:JR東海道線「近江長岡」駅より、近江バス曲谷行「大久保」下車
    JR北陸本線「余呉」駅下車、徒歩約35分
  • 車:米原・関ヶ原・長浜各ICより30分
  • 駐車場:アリ
  • 拝観料:志納
  • 拝観時間:–
  • 定休日:–
  • 拝観時間の目安:20分~30分
  • 拝観環境:内陣に入れて頂き間近に拝見することが出来る。
  • 備考:大久保の集落の一番奥に惣持寺の石段があり上がって左が本堂、県指定の毘沙門天と天部形立像を安置する毘沙門堂はそこから坂を登ったお堂に安置されている。
  • HP:http://www.za.ztv.ne.jp/nagaoji/
  • 周辺おすすめ寺院:

MAP—
滋賀県米原市大久保1104

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA