千光寺(甲賀市)


  • 千光寺(甲賀市)

甲賀市の千光寺は寺伝によると、天平二十一年(749年)、行基の開基で、左大臣橘諸兄が造営と伝えられている。 その後、兵火にあい、現在の地に移ったのは正保二年(1645年)の事。災難は続き安政二年(1855年) には火災により堂宇や古文書は失われ、現在の本堂は明治十一年に建てられた。
今では往時の姿を見る術はないが、千光寺は甲賀六大寺の一つで西住院を始め十の坊があったと 伝えられている。ここは無住の寺で、現在は兼務住職により寺門の維持をされており、参拝者への拝観案内は世話方さんが案内している。
その本堂の前には「川枯寺」という石柱が建っているのだが、世話方さんが言うに、 どれくらいか前は、現在の千光寺ではなく「川枯寺」と書いて「センコジ」と読んでいたのだという。
この名は隣の八坂神社に「川枯神(かはかれのかみ)」「川枯姫命(かはかれひめのみこと)」を 祀ってあることから、その神宮寺として川枯寺と名付けたのだろう。それがいつの日か 「千光寺(センコウジ)」と名を変えて今日に至っている。
本堂にあがると護摩供養のための祭壇が設けてあり正面にはなんとも破損状態の激しい千手観音坐像が 安置されていた。
ここでは九月十七日と十八日に檀家信徒二百戸ほどの護摩法要が行われるのだという。
本尊は重文指定のためその隣りの収蔵庫に安置されており、 そこには平安時代藤原期の千手観音が安置されている。 像高は126.5cmで檜の一木造。つり目がちな表情は数々の災難を乗り越えてきた厳しさを感じるが、 脇手のひろがり方は誇張しすぎず穏やか。やや大きめの化仏が、女性らしい柔らかな体躯を一層引き立てる。


  • 名称:楊柳山 千光寺(ようりゅうざん せんこうじ)
  • 宗派:天台宗
  • 札所:
  • 本尊:十一面千手観音立像
  • 本尊について:平安時代後期、檜材一木造、古色、高さ126.5cm、重要文化財
  • 公開:要予約
  • その他の仏像:十一面千手観音坐像、木造(本堂に安置)
  • 住所:滋賀県甲賀市水口町嵯峨1613
  • 電話番号:0748-65-0708(甲賀市商工観光課)
  • 公共交通機関:JR草津線「貴生川」駅下車 車で約20分
    JR草津線「貴生川」駅下車 バスで約20分 はーとバス嶬峨中村下車、徒歩約10分
  • 車:新名神「甲賀土山」ICより、国道1号線経由約10km 櫟野寺からは約10km、30分
  • 駐車場:アリ
  • 拝観料:500円
  • 拝観時間:–
  • 定休日:–
  • 拝観時間の目安:15分~30分
  • 拝観環境:本尊千手観音は本堂隣りの収蔵庫に安置。
    収蔵庫の中まで入れていただける。厨子にも入っておらず近くから拝見することが出来る。
  • 備考:拝観の際は甲賀市商工観光課へ連絡すると世話方さんの連絡先を教えてもらえる。
  • HP:–
  • 周辺おすすめ寺院:

MAP—
34°57’09.1″N 136°11’44.4″E